ワイヤーアートジュエリー協会理念

  

 

■協会設立の経緯■

 

  昔からマシンメイドで大量に生産される製品より、クラフトマンが1点1点制作するハンドメイドのほうが
  丈夫で壊れにくく、使う人の手や身体にフィットし、壊れた場合の修理が可能で
  何代にも渡ってずっと愛用していけるものであったと思います。
  それがいつの間にか、装身具や小物の分野に限っては
  「いびつなのは手作りの良さ」とか「手作りだから大切に扱わないと壊れやすい」とか・・・
  そんな声を耳にすると、不完全さや脆さが手作り品のトレードマークように聞こえて、不安になります。
  不完全さを手作りのぬくもりと感じることも、ひとつの楽しみ方とは思いますが
  ハンドメイド装身具への認識と、制作側の意識を、本来の姿で伝承していけないものかと
  私はこの分野に、仕事として携わらせていただいた頃からずっと思ってきたことでした。
  そんなおり、お世話になる方々からアドヴァイスをいただき

    ◆ワイヤーアートジュエリー(ワイヤーアクセサリー)という分野の普及
    ◆流行により形骸化しない健全なクラフトマンシップワークの伝承

  以上を目的として
  この度「日本ワイヤーアートジュエリー協会」を設立する運びとなりました。

 

■ワイヤーアートジュエリーとは■

  ここで『ワイヤーアートジュエリー』という名称についてご説明いたします。

   wire・・・・ワイヤー・針金・金属線
   
Art・・・・・芸術=自己で表現を生み出し表現を追求する行為
   
Jewelry・・宝飾品=宝石・貴金属を用いて作られた装身具

  一つ強調したいのは

  「Art(芸術)=自己で表現を生み出し表現を追求する行為」

  という部分です。
  in put したものをただそのままoutputする行為では
  Art(芸術)やCreation(創作)とはならなくなってしまいます。
  ワイヤーアクセサリーやワイヤージュエリーという言葉が普及しつつある中
  この名称を使用する以上は忠実に
  「Art」な部分を大切にした制作をしていきたいという思いから使用しております。

  ※この「ワイヤーアートジュエリー」をいう名称を独占使用する考えはありません。
    この名称もワイヤーによる作品と共に、多くの方に、多くの方の手でお伝えできればと思っております。

 

■協会で推奨する『ワイヤーアートジュエリー』とは■

  ゴールド・プラチナ・シルバーといった貴金属線
  もしくはそれに準ずる金属線を使用した装身具制作と考えています。

  使用する素材の輝きが美しいものであること。
  そして低い経年劣化と、高い耐久性を大切に考えています。

  ビーズアクセサリーとは「ハンドメイドアクセサリー」という意味で同様に扱われることが多いのですが
  止め具やチェーン・石枠・装飾パーツなども制作者の手で制作するため、クラフト要素が強く
  彫金から器材と工具を少し手軽にしたものに近く、手芸要素の強いビーズアクセサリーとは少し異なります。
  どちらが良い・悪いという意味ではなく、制作する上では
  特性や制作工程が異なるものと捉えていただくほうがよいかと思います。

  日本での装身具は、ホビーとして手軽な印象のある「アクセサリー」という名称のほうが広く認知されており
  ジュエリーやアートというと、敷居が高く感じてしまうかもしれませんが
  ファインジュエリーやブランドジュエリーよりも年齢や用途の幅は広いアートジュエリーは
  手軽に個性を表現出来る有効なアイテムではないかと思います。

  売るためだけに大量生産され、壊れたり飽きたら捨てられる。
  アクセサリーという現代の主流とは異なった、装身具の別の一面を知っていただきたいと感じています。
  ぜいたく品と考えるのではなく「ものを大切にする心」を呼び覚ましてくれる
  心にもやさしさと美しさを届けるアイテムでありたいと考えます。

  一つ一つ手間を掛けた、本当の意味での「世界でただ一つ」
  オートクチュールと同様、簡単には作ることが出来ません。
  必ずしもワイヤーだけの表現に固執するものではなく、一過性の流行で終わることのない
  身に着ける人をの人生を豊かにする、装身具本来の意味や芸術性、美しさ、耐久性を大切にした
  長きにわたって愛されるアートジュエリーの存在を
  みなさまにお伝えしていけたらと思っております。

 

■協会運営方針■

 

 ◆協会運営のありかた

  当協会は営利団体ではありません。
  徴収させていただいた会費は、協会運営(ウェブ・広報活動・人件費等)のほか
  会員共同企画展の開催費用の一部・認定証の発行等に充当いたします。

 ◆入会資格

 《正会員》
  「
Atelier La mer」主催によるワイヤーアートジュエリー講座規定の基礎講座を
  全課程受講された方。(修了証書の発行を受けた方)

 《準会員》
  安心して身に着けられる装身具を求めたいとお思いの方
  または目指して作っていらっしゃる方
  これからそういう作品を作っていきたいとお考えの方など
  当協会の理念に賛同してくださる方でしたらどなたでも大丈夫です。

 《マスター会員》
  「Atelier La mer」主催によるワイヤーアートジュエリー講座規定の基礎講座を
  全課程受講された方。(修了証書の発行を受けた方)で
  ワイヤーアートジュエリー協会の認定を合格された方。

  ※現在、ご案内の対象は《正会員》のみとなります。
   認定制度の規定、及び会費等の詳細は、今後別途にご案内をいたしていきます。

 ◆会員さまへのお願い(暫定内容)

 【天然石の取り扱いについて】

  近年のパワーストーンブーム、スピリチュアルブームにより
  天然石を使用したジュエリーやアクセサリーに興味をお持ちいただく機会が増えてきましたが
  当協会ではあくまで“クラフトとしてのワイヤーアートジュエリー”を主旨としての活動を推奨するものとします。
  会員個人の職業・事業内容・趣向・宗教に関して、当協会が干渉・批判・推奨することはございません。
  また石の意味・効力についてのお問合せや質問には、協会としてお答えすることはございません。
  従いまして、万一会員による霊感商法等の問合せや苦情がありましても、当協会では責任を負いません。
  ただし、同様の複数の苦情などが同一者に対し寄せられ、悪質と認めれられる場合
  もしくはネットビジネスへの勧誘など、当協会の主旨から著しく外れる活動や迷惑行為が認められる場合は
  当協会の退会をお願いする場合もございます。

 【制作活動上の使用素材について】

  PL法(注※1)への意識を高めていただき、デザインや目的にあった使用素材を選択し
  実用装身具としての安全性と安心をともに提供できる素材であれば
  当協会からの強制や指定はございません。
  ただし「ジュエリー」の名称としてふさわしく、審美性を備えているものを望みます。

 【デザイン使用について】

  当協会に関わらず、他者の作品、著作物、画像、デザインの取り扱いには十分に留意し
  良識を持った活動を心掛けていただきたいと思います。

  《正会員》《マスター会員》
  講座にて習得された技術およびデザインは、私的利用・商業利用を問わず
  自由に制作・講習会活動にご利用いただけます。
  レシピ・HP上の画像等は、当協会もしくは「
Atelier La mer」にて所有するものといたしますので
  複製・コピーなどの二次使用を禁じます。

  《準会員》
  単発講座にて習得された技術およびウェブ発表デザインを、私的利用されることはかまいませんが
  商用目的での制作・講習に関しましては、ご遠慮ください。


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 注※1 PL法(
Product Liability)

    製造物責任(PL)法とは、製造物を使用した被害者が製造物の欠陥により人の生命・身体・財産 に関わる損害を被った場合
    被害者の過失の有無にかかわらず、これによって生じた損害を製造元及び販売元に対して損害賠償を求めることができ
    証明された場合、対象者には賠償責任が生じると定める法律です。

    制作者として気をつけることは、素材表示や取扱説明書の添付、アフターケアの充実により
    制作品販売後の被害発生の防止を図ることが大切となります。

      
製造物責任法原文

 

 

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